4月15日のコラム

  • 豊臣秀吉の辞世「なにわの事も夢の又夢」に潜む謎

    1598年

    露と落ち露と消えにし我が身かな なにわの事も夢の又夢~自然体で機知に富んだ #豊臣秀吉 を彷彿する傑作ですが[なにわの事]を[大坂城での栄華]と解く通説に馴染めず勝手に[何くれ]と意訳して詠んでいます。或は本能寺,秀頼出生,家康臣従など公にできない秘事を匂わせたのかも

  • 遺言の日~高杉晋作の辞世にみる二面性の相克

    1867年

    #4月15日 は遺言の日。日本史では辞世が殊の外重要で諧謔と悲壮の二面性が醍醐味 #高杉晋作 は望東尼に #おもしろきことをなき世をおもしろく と嘯きつつ伊藤や井上には[ここまでやったのだからこれからが大事じゃ,しっかりやってくれろ,しっかりやってくれろ]と哀願しました

  • 意外な俳句好き~土方歳三の『豊玉発句集』と辞世の句

    1869年

    鬼の副長 #土方歳三 は意外な俳句好きで日野時代に #豊玉発句集 を編纂。辞世[よしや身は蝦夷の島辺に朽ちぬとも 魂は東の君やまもらむ]は #吉田松陰 の[身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも 留めおかまし大和魂]を準えたか。愛国心に官賊の別無しというメッセージかも知れません

  • 辞世の句~吉田松陰,有馬新七,勝海舟

    1899年

    #吉田松陰 の[身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも 留めおかまし大和魂] #河上弥市 の[議論より実を行えなまけ武士 国の大事を余所に見る馬鹿]など志士の辞世はどれも悲壮で[オイゴト刺せ]と串刺になった #有馬新七 は壮絶の極み。そんな中 #勝海舟 の[コレデオシマイ]は出色です

  • 第六潜水艇沈没事故~潜水艦乗組員かくあるべし

    1910年

    1910年 #4月15日 訓練中の #第六潜水艇 が広島湾で沈没 #佐久間勉 艇長は死の瞬間まで事故原因究明や遺族への配慮を願う遺書を認め(江田島兵学校に展示)乗員14名も従容と持ち場で殉職。戦後日本では忘却されるも米英海軍では今も[潜水艦乗組員かくあるべし]と語られている由