武蔵国北部の埼玉県域は、治水難で湿地帯が多い江戸より早く拓けた地で、高麗神社は帰化人開拓移民の痕跡。が、太田道灌の岩槻城構築~北条氏康の川越夜戦あたりで歴史の闇に埋没し、高度成長期に至って「東京のベッドタウン」として再登場。それにしても、この立地にして日本史級の人物が渋沢栄一のみという奇跡、見るべき史跡はほとんど無く、観光地も川越と秩父くらいという寂寞の極致。私事ながら、埼玉県は、東京在住で旅三昧の記者が宿泊したことのない唯一の都道府県、大宮街遊び旅行・秩父温泉ツアーを再三画策するが、どうしても足が向かず…。
川越
私評

川越は大方の事前予想を上回るであろう巨大観光地、街並みの量と質は飛騨高山に次ぐ全国トップクラス。関越道川越ICから近いので、群馬旅行の立寄りに良い。