横浜駅

神奈川県の観光地は、開国貿易で発展した横浜エリア、ペリー来航の地にして農漁村が残る三浦半島、鎌倉幕府と「湘南」の鎌倉エリア、小田原・真鶴を含む湯河原温泉エリアに大別され、とはいえ県域が狭いので各エリアの連携も誠に便利。鎌倉は、源頼朝が幕府を開いた武家政権開闢の地で、鶴岡八幡宮や臨済寺院群がその名残。覇権が室町幕府に移っても関東拠点の地位を保つが鎌倉公方と共に衰退、以後500年の永きに渡って逼塞するも、近年の観光ブームで復活。関東公方・関東管領上杉氏を破った後北条氏は、小田原城を拠点に関東制覇に手を掛けるも、豊臣秀吉の小田原征伐で滅亡。関八州を引継いだ徳川家康は江戸へ去り、相模国は輝きを失うが、幕末の開国で横浜がブレイク、日本最大の貿易港・文明開化の震源地へ発展を遂げ、華僑が住着いて日本最大の中華街を形成。湯河原は、都心から在来線で行けるうえ熱海・箱根より宿賃割安、隣の大観光地熱海とは対照的な奥座敷感が旅心を惹きつけて止まない（記者も通算100泊超え）。