秋田は新幹線終点のうえ、在来線で南北へも抜けづらいのが旅の難点(弘前2時間半・鶴岡2時間)。全国区の見所は角館・乳頭温泉・大曲花火くらいで(しかも秋田市から遠い)、観光旅行には全く不向き。関ケ原の戦いで石田三成に与し常陸から秋田へ減転封された佐竹氏の悲話は有名で、秋田は久保田藩20万石(実高40万石)の城下町だが、往時の繁栄と名門大名を偲べる歴史遺産や文化的名残は不思議な程に乏しい(その割に、佐竹家は今なお秋田県の隠然たる勢力家)。幸い秋田空港があるので、踏破目的で東北周遊ツアーの基点か終点に組込むのが常道だろう。なお「秋田美人」は随所に感じられるが、繁華街は川反の狭小街区しかなく、ソレ目的だと後悔必至(東北各県→すすきの・仙台国分町・東京への人材流出経路が成立済)。
秋田城跡
私評

秋田は久保田藩佐竹家20万石(実高40万石)の城下町。秋田城跡は現存遺構の乏しい普通の城址公園だが、広いので散策には好適。佐竹史料館には立寄りたい。